“マネジメントの父”ドラッカーは、「組織は道具である」といいます。道具を主人として過ごすのか、道具を使いこなし、自らが主人となるのか。

言い方は悪いのですが、組織にぶら下がって生きるのか、組織のなかで自分の置かれた役割を精一杯果たすのかが今、問われています。

組織という道具を使いこなすための第一歩として、自分は組織にいるメンバーにどのような貢献をすることができるだろうか、と考える思考習慣を身につけることがあります。

私が社会保険労務士という仕事を志すきっかけとなったのは、サラリーマン時代に、ある状況に直面したことにより法律の勉強をしたことでした。勉強をするうちに、次第に職場の同僚から法律の相談を受けたり、お客様からも教えてほしいと言われるようになりました。

自分の学んだことを周りに伝え、現場で活かしていくことで、同僚や顧客に頼りにしてもらえることは、自分の強みがわかったようで嬉しかったものです。

今いる組織で、自分ができるほんのちっぽけなことでも、誰かの役に立つと思ったなら、やってみる価値はあると思います。