労働保険料を納付書で支払う場合、金融機関の窓口に行く必要があります。
忙しい時期と重なると、つい後回しになってしまうこともありますよね。

労働保険料は、断然、口座振替にしておくほうが便利です。
その理由を以下に書いています。

口座振替とは?

労働保険料等の口座振替納付とは、会社・事業主が金融機関に申し込みを行い、届け出た口座から労働保険料や一般拠出金を引き落として納付する方法です。
一度手続きをしておくと、次回以降も継続して引き落としが行われます。

「毎回、納付のために金融機関へ行っている」という会社・事業主は、事務負担を減らす方法として検討しやすい制度です。

口座振替のメリット

口座振替の大きなメリットは、手間が減ることと、なんといっても経験者にとって、大切な時間を失わないことです。

金融機関の窓口に行く時間や、待ち時間がなくなります。
また、納付忘れや納付遅れを防ぎやすくなるため、延滞金を心配する場面も減らせます。

さらに、手数料はかかりません。
保険料の引き落とし日も通常の納期限より後になるため、資金繰りの面でも少し余裕を持ちやすくなります。

たとえば、2025年度の全期または第1期については、通常の納期限が7月10日であるのに対し、口座振替による納付日は9月6日とされています。
この場合、58日分のゆとりがあります。

申込期限には注意しましょう

便利な口座振替ですが、いつ申し込んでもすぐに使えるわけではありません。

2025年度のリーフレットでは、申込締切日は次のように案内されています。

  • 全期または第1期は2月25日まで
  • 第2期は8月14日まで
  • 第3期は10月11日まで

締切日を過ぎて提出した場合は、次の期からの振替になります。
また、該当日が土日祝日の場合は、その後の最初の金融機関の営業日になります。

「今年から口座振替にしたい」と思っていても、申込時期を過ぎてしまうと希望する期に間に合わないことがあります。
早めに確認しておくと安心ですね。

手続きは簡単です

手続きの流れはシンプルです。

まず、申込用紙を入手します。
申込用紙は、労働局・労働基準監督署の窓口、または厚生労働省のウェブサイトから入手できます。

申込み手続様式:口座振替の申込について

次に、記入した用紙を金融機関の窓口へ提出します。

※ただし、一部の金融機関では取り扱いがない場合があります。
※また、インターネット専業銀行を利用する場合は、申込方法が通常と異なる場合があります。

なお、2025年度第1期分からは、インターネット専業銀行として初めて「GMOあおぞらネット銀行」が対象金融機関に加わったことも案内されています。

引き落とし前後にはハガキでお知らせが

口座振替の場合、引き落とし日の約2〜3週間前に、引き落とし内容がハガキで通知されます。

また、引き落とし後も約3週間で結果が通知されます。
万が一、振替日に保険料の引き落としができなかった場合も連絡があります。

会社としては、事前に金額を確認できるため、資金管理もしやすくなりますね。

まだ口座振替を利用していない会社・事業主は、次回の納付に向けて、一度確認してみてはいかがでしょうか。


参考・出典
厚生労働省「労働保険料は『口座振替』が便利です」
厚生労働省「労働保険料等の口座振替納付」

用語の説明
労働保険料等:労働保険料や一般拠出金のことです。
口座振替納付日:実際に口座から引き落とされる日のことです。

労働保険等の口座振替納付|厚生労働省