これから3回に渡って「介護施設の人手不足による職員の負担増加とその解決策」について、掲載してまいりたいと思います。
第1回は「介護施設の人手不足がもたらす影響」です。

(1)介護施設の人手不足がもたらす影響

①介護施設の深刻な人手不足と職員の負担増加

岡山県内の介護施設で働く皆様、特に経営者や人事担当者の皆様にとって、人手不足は避けて通れない深刻な問題となっています。
全国的に介護職員が不足している現状は、岡山県の倉敷市、井原市、笠岡市においても例外ではありません。
この人手不足は、現場で働く職員一人ひとりに過剰な負担を強いる結果となり、長時間労働や過重労働が常態化してしまうことがあります。
このような状況は、職員の健康やモチベーションに悪影響を及ぼし、最悪の場合、退職につながることもあります。

②人手不足の悪循環

人手不足は新たな職員の採用にも影響を及ぼし、悪循環が生じる危険性があります。
現在の職員が過度の負担を感じて離職することで、さらに人手が不足し、残った職員に一層の負担がかかるという悪循環です。
この悪循環は、介護サービスの質の低下や利用者への対応にも悪影響を及ぼし、結果として施設全体の信頼性を損なうことになりかねません。
したがって、人手不足による職員の負担増加を早急に解決することが、介護施設運営の最優先課題となっています。

③人手不足と職員のメンタルヘルス

さらに、人手不足による過重労働は、職員の身体的な疲労だけでなく、精神的なストレスも引き起こします。
介護現場では、利用者とのコミュニケーションや対応において、職員は常に高いストレスを感じることが多く、これが原因でメンタルヘルスの問題を抱える職員が増加しています。
メンタルヘルスの問題は、職員のパフォーマンスを低下させるだけでなく、最悪の場合、職場からの離脱を引き起こす可能性があります。
このような状況が続けば、施設全体のサービス品質にも悪影響を与えることは避けられません。

《まとめ》

上記のように人手不足は様々な弊害をもたらします。
また、人手不足が慢性化すると、経営者や人事担当者は貴重な人材が退職されると困ることから、思い切った人事政策が打てません。
物事には必ず、原因と結果があります。
このような人手不足が起きる原因とはなんでしょうか。まず、それを考えることが人手不足の解決策に有効です。
次回は「介護施設の人手不足の原因とは?」について掲載いたします。