幕末の儒者・佐藤一斎の著書、言志録13条に「学を為す、故に書を読む」とあります。
学(ここでは人間学のこと)を為すために書物を読む、書物を読むことが学びではない、という意味です。

言い換えれば「目的と目標を混同してはいけない」あるいは「手段と目的が入れ替わってはいけない」ということ。
また、本を読んだら、必ず実行するべきという教えとしてとらえることもできます。

私は小説が好きなので、小説の場合は純粋に物語に浸りたいという思いで読みます。
この場合、何か目的があるとか、実行するということはありません。

何かの本に書いてありましたが、だらだらとテレビやスマホを見ることはお勧めできません。
ですが、この時間は集中してテレビを見るぞと思って見ることは、脳の活性化につながるそうです。

要するに「目的」を持って何かすることは、人の持つ機能として、よい影響を与えるということでしょうか。
今日は一日ボーッとするぞ、と決めて過ごす。そんな日があってもよいのかもしれません。

「学を為す、故にボーッとする」。