【管理監督者に残業代はつかない?】20161101

【管理監督者に残業代はつかない?】

●管理監督者には残業代を支払わなくてよい?
労働基準法第41 条には「労働時間、休憩及び休日に関する規定は、
次の労働者については適用しない」とあり「管理監督者」の立場にある人がその対象となるとしています。
つまり、管理監督者に対しては、残業代を支払わなくてよいのです。

●法律上の管理監督者とは
管理監督者とはどういう人のことでしょうか。
それについては、行政通達が出されており、次の3つの要件を総合的に勘案します。
① 経営者と一体的な立場であること
② 労働時間に関して自己の裁量があること
③ 職務の重要性にふさわしい待遇を受けている

●管理監督者は実態で判断する
肩書きが部長、工場長等であっても、管理監督であるかどうかの判断は、
実態に即して行います。安易に管理監督者とするのは、危険です。

【ワンポイント解説】
先日、インターネットニュースを見ていると、弁護士への相談に
「社員全員を管理監督者にすれば残業代を支払わなくてもよいのでは?」という質問が寄せられており、
目が点になりました。
法律上の管理監督者とは、名称だけでなく、実態をともなっていなければ管理監督者としてみなすことはできません。
少し前のマクドナルドの「名ばかり店長」が参考になる例です。
どのような要件をみたしていれば、法律上の管理監督者とみなすことができるのか、
具体的な基準はありませんが、マクドナルド等の判例や厚労省から通達が出ていますので、
現在はそれらを参考に検討することが無難です。
ちなみに、管理監督者であっても、午後10 時以降の深夜労働に対する割増賃金は
支払い義務があります。
また、年次有給休暇も取得できます。